現在のスキャニング事情
スキャナから見る専門性
最近では電子書籍でマンガや小説が読めるようになったり、コンビニでもスキャニングサービスを始めたり、と需要も多様化してきておりますが、対応する業界全体も多様化してきています。逆にお話しますと、より専門性を求められ、業界としては、より専門的な分野に対応していくことが必要とされてきています。
書類の電子化はスキャニングサービスがおすすめ
個人の大事な思い出などを保存するには、外部委託サービスでなく、コンビニなどのスキャン機能を利用することで十分に対応が可能です。
ところが企業内文書に関しては、コンビニで、と言うわけにもいきません。理由としては、方法、ルール、セキュリティ面に関して不安な点が多々ある点、また、専門的な『スキャナ』が揃っていないことなどが挙げられます。
それでは実際、専門的な『スキャナ』としてどのようなものがあるのか、ここでご紹介してみたいと思います。
《一般スキャナ》
通常の文書、一般的な書類向けに主に使用されています。
こちらはオフィスで使用する一般的なスキャナで、名刺サイズの文書からA3サイズの文書までカラー、モノクロを問わずに作成が可能です。
一般的には、1台あたり1日に1,000枚~10,000枚の処理が可能と言われています。
《高速スキャナ》
クリアファイルに閉じられた書類、申込書など大量の文書をまとめてスキャニングする際に使用されています。
こちらも一般スキャナと同様、業務用スキャナであり、名刺サイズの文書からA3の文書まで、カラー、モノクロを問わずに作成が可能です。
一般的には、1台あたり1日に10,000枚~30,000枚の処理が可能と言われています。
《ブックスキャナ》
袋とじされている契約書や観音製本など、断裁処理できない冊子となっているものや、貴重書向けに主に使用されています。
スキャニングの方法としては、上部のカメラでのスキャニングとなり、冊子資料への付加は最小限に抑えられています。
文書の対応サイズは最大でA2まで可能であり、こちらもカラー、モノクロ問わずに作成が可能です。
《大型スキャナー》
図面、地図のようなA3サイズを超える文書向けに主に使用されています。
文書の対応サイズは最大A0まで可能であり、こちらもカラー、モノクロ問わずに作成が可能です。
スキャナ一つを取ってみても、個人的なスキャンとはかなり違いがあります。スキャナに色々な種類があるのは、スキャニングする対象文書に応じて高品質のデータを効率的に作成し、文書種類に応じて適したスキャナを利用し、より満足のいく電子化を行うためとなっています。
スキャニングに伴い、改ざんリスクなどもあり得ない話ではありません。セキュリティ面での安心感、電子データ内容の満足感、改ざんリスクの回避、専門性、検索時間の短縮策などどれをとっても外部のプロに任せることが企業としてはオススメであると思います。